2011年度 日本国内の主な講演活動


神奈川県立神奈川総合高等学校にて(2011年9月)
■神奈川県立神奈川総合高等学校
2011年9月 エキスパートレクシャーの講師をつとめた。選び抜かれた高校生たちは身を乗り出して、双方向の レクチャーにアクテイブにかかわってくれた。 みなさん、楽しいひと時でした。
Thank You!


「エキスパート・レクチャー」について

講座「エキスパート・レクチャー」は、人文社会科学・自然科学・スポーツ生活科学・芸術・国際文化の5フィール ドから、それぞれエキスパートである方々を招き、講義や質疑を通じて“本物”に触れることで触発される学習者 (生徒)の感性や想像力を伸長発展させることを目的としています。そして、この「エキスパート・レクチャー」から学 習者(生徒)自身の「テーマ研究」(3年間の「総合的な学習の時間」を活用して、学習者(生徒)自らが抱く興味・関心 や疑問に対して自ら調査研究をするなど様々な体験をし、他からの指導と支援を受けながら人と出会い、 自らの個性に あった「学び」を展開し、その研究成果をまとめて卒業年次に発表します。)への取り組みが始まります。

日  時 平成23年9月13日(火)10:00~12:00
会  場 本校 多目的ホール
対  象 本校2年次在籍生(約267名)
目  的 学習者(生徒)の未来に亙っての自己実現に資するため、多様なキャリア・フィールドに照準を合わせ、斯界のエキスパートのご講義から、学習者(生徒)自身の自己探求力並びにキャリア形成力を向上させることを、その目的とする。






日本語指導者養成講座 2012年1月12日 横浜市教育委員会の依頼による

 講師依頼をさせていただいた「日本語指導者養成講座」は、横浜市立小中学校の日本語指導が必要な児童生徒に携わる教員、特に国際教室担当教員に向けた研修会です。平成22年度から始まり、今年度が2年目となります。毎回、日本語指導のみでなく、国際理解・多文化共生や外国人への学習指導の工夫など、様々なテーマで、講師をお招きしたり、ワークショップを開いたりしながら実施しています。今年度1月の内容は、日本語指導に関わる内容ということで、早くから佐々木先生のお名前が挙がっていました。 先生にお越しいただけることになり、担当一同、胸をなでおろしているところです。

横浜市教育委員会事務局 指導部
指導企画課 国際理解・外国語担当


ペアワーク風景



お送りいただいたアンケート摘要
  • とても楽しく、有意義な研修でした。どうもありがとうございました。(多数)
  • 佐々木先生から、元気、パワーをもらいました。
  • 明日からの指導に生かしたいと思います。(多数)
  • 佐々木先生の生き生きとした伝え方、リズムの良さに引き込まれてしまった1時間半でした。(多数)
  • 授業を受けている子供になった気分で参加できた。(多数)
  • 大変すばらしい内容でした。はっとさせられる講座で、まだまだ勉強すべきことがあると思います。
  • 学習者の心理をよく理解していて、空になりそうなグラスを満たしにくる気の利いたウェイターにサーブされているような心地よい集中を伴う講義でした。
  • 起承転結があり、まとまった内容の1時間半でした。
  • 今回の講座では、日本語の表現(敬語、謙譲表現など)について、よく考える機会になりました。今回学んだことを生かして、頭を柔らかくして、日本語指導を行っていこうと思いました。
  • なぜ日本語(言語)を教えるのか、ということを改めて考えさせられました。
  • 講義だけでなく、隣の方とワークを実際にすることで、より深い理解につながりました。敬語を教えることのむずかしさも感じました。
  • 子供をどのように参加させて、楽しく、自然に覚えさせることができるか、先生の授業を通してたくさんヒントを得られました。
  • 敬語では、学校内のいろいろな場面を思い浮かべ、どれほど使ってないかわかった。
  • はっきりわかった上で指導することの大切さを実感しました。小学生ではまず伝えようとすることを一番に考えていたので、思いを言葉にできれば花丸としてしまっていた、と反省しました。
  • 敬語の使い方なんて、いつ身についたのかと思いをさかのぼらせていました。少なくとも学校の授業なんかで身についたものではないので、さてこれを日本語の苦手な者に伝えるとなると、非常に困難ですね。
  • 文法として教えるのは、自分がそうしてきてないので、今日の講演も新鮮に聞くことができました。
  • 意外と忘れがちになっていた、日本語の大事なポイントをわかりやすくお話しいただいて、とてもよい研修になったと思います。こういう研修を受けると忘れがちになるものですが、しっかり頭に残ると思います。
  • 実際の運用場面を想定して、文型を入れていくことの必要性、面白さ、定着のし易さを改めて実感することができました。日本語教室の導入、練習に今以上に取り入れようと思います。
  • 「固まった概念を壊す」この言葉がとても印象的でした。言い方や物事、習慣に対して「○○である」と自分の価値観で限定してしまうのではなく、「○○かも」や「○○の可能性も」というように、広い視野で判断していく意識を持っていきます。
  • 日頃指導している中で、使い方を間違えると自分の思いがうまく伝えられず、「おかしい」「この表現にするとよい」「トラブルになる」という場面があることに改めて気づかされました。
  • 普段何気なく使っている言葉を皆さんで考えながらできて、日本語の重要性や児童に教えてあげないといけないことが明確になりました。
  • 日頃教科指導に追われ、日本語教育 敬語についてまで授業の中できない現実ですが、子供がよいコミュニケーションを取れるための、日本語について教師として、たくさんの引き出しを持つ必要性を感じました。
  • 敬語が身につけば、アルバイトができるというのは確かなことだと思いました。
  • 今はまだ子供なので、正しい敬語が使えなくても許されているが、いずれは働くことを考えれば、正しく使えるように指導していきたいです。
  • 日本語教師養成講座の良い復習になりました。と同時に、普通の(?)日本人にはやはり動詞を出して、そのシチュエーションの設定が難しいんだな、と再認識しました。日本語指導、都内でさえ、養成をクリアしていない方が多いです。国語の知識で教えている方が多いと思います。だからこの講座はいいと思います。
  • 日常の日本語会話から、敬語の使い方や言いさし言葉など、一瞬戸惑うが、「正しい言葉」を意識できました。講師とのキャッチボールが今時らしく、ノリノリな講義でした。
  • 教材をただ見て、生徒と文を追っているだけでは、生徒に実践的な日本語能力をつけてあげられないな、と思いました。わかりやすい例を挙げながら指導していきたいと思います。
  • 中学校で教えていますが、日本人の生徒が全くと言っていいほど、敬語を使わないという状況があり、「先生、お・・・・になりますか。」というフレーズに多少違和感を覚えてしまいました。日本人の日本語を(自分も含めて)何とかしなければ、と思いました。
  • 普段、何げなく使っている表現が外国人に正しい日本語であると感じ覚えてしまいます。正しい使い方、誤った使い方をしたときに指摘することなどきちんと自ら学び、教えていこうと思います。(久しぶりに生徒になった気分で、緊張した!?)
  • 今日勉強したことはとても大切なことですが、実際教えるときどのように教えていいのか迷ったり、わからなかったり・・・とても参考になりました。
  • 自分の言葉を見直すきっかけとなりました。相手が気持ちよくなるように、上手に伝える言葉の秘密を知ることができて、興味深い内容でした。
  • 久しぶりに日本語について真面目に考えました。基礎基本をもう一度「不思議だな、なるほどな」などの気持ちを持ちながら、学習することの大切さを感じました。
  • 日本語の文法、細かい表現の違いなど、私自身意識せず使っているため、とても楽しく佐々木先生のお話を聞かせていただきました。日々の授業は学級の学習の補助的な活動が多いのですが、使っている日本語を意識し、勉強して、子供たちにとって、実りある学習時間を作っていきたいと思います。
  • 人間関係の中で、必要な言葉を教えていこうということがとても心に残っています。自分の頭をどのくらい柔らかくできるか、アイデアが出るかが大切ですね。
  • 日本語を細かく見ていくと、外国人の生徒に伝えるためには難しいことがたくさんあると思いました。
  • 繰り返しやったり、発表したりすると、自分の頭の中に残りやすいと改めて思いました。
  • 日本に生まれ、日本で育っているにもかかわらず、正しい日本語、敬語の使い方などがわからないことがたくさんありました。
  • 今日はドキドキしながら、真剣に先生の話を聞きました。テキストを声を出して読むことは、日々しているのに、初めての文章を皆の前で読むことは、こんなにも勇気のいることだったのだと、感じました。子供の気持ちになった1時間半でした。
  • 久しぶりに恩師にお目にかかれてうれしかったです。本を読んで、勉強したいと思います。
  • 教師自身も丁寧な言葉で授業を展開することを心掛けていきます。
  • 今日実際使える日本語を教えていただきました。
  • 継続的な講座があると、大変助かります。来年に向けて、国際教室を開こうとしています。研修会として、こういう講座を出前してもらえないですか。

素敵な感想ありがとう。
今後も、時間が許す限り、現場でがんばっている先生方にエールを送る講演をしたいと思っています。
MIZUE SASAKI



■川崎市中原市民館 2012年3月11日
<概要>
日時 3月11日(日)10時~12時
会場 川崎市中原市民館 第1会議室(2階)
対象 中原市民館の日本語ボランティア約20名(※女性が8割です)
テーマ 外国人が困る「曖昧な日本語」

ご講義は大変好評でした。
昨日もボランティアの方と立ち話をしてたのですが「佐々木先生の講義なら何度でも聞きたい!」と言っておりました。 私自身もとても楽しく先生のお話をうかがいました。 来年度以降もぜひご指導いただく機会をいただければありがたく存じます。
今後ともよろしくお願いいたします。

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川崎市中原市民館
社会教育振興係 宮 島  登
〒211-0004 川崎市中原区新丸子東3-1100-12

  • どのトピックもとても勉強になりました。教科書以外の事で学習者が勉強しなくてはいけない事はたくさんあるので、少しでもわかりやすく楽しく教えられるようにしたいと思いました。話の中で「ちょっとした」豆知識もとてもおもしろく、2時間があっという間で楽しかったです。ありがとうございました。
  • 今迄いろいろなスキルアップの講義を受けましたが、一番楽しく目からうろこが落ちました。今後参考にさせて頂きます。
  • とても楽しく学習できました。お年を聞いていたので驚きの連続でした。同じ意味の言葉の多さにびっくり。「ちょっと」をいかに使っているかにびっくり。DVDや本を読んでみたいです。
  • "ちょっと"のような言葉で、楽しく勉強になる一言で話題を広げられ、自分も取り入れてやっていきたいです。私も新聞やテレビのCOOL JAPANを取り入れてやっています。とっても楽しい講義でした。
  • 参考になりました。どの程度のクラスに、どのレベルの人に教えて良いか迷います。
  • 非常に楽しい先生で、リラックス出来た授業でした。テキストもさっそく利用できると思います(文法的な教えも入っているので、良く理解できます)。再度の講演を希望します。
  • 和語、漢語、外国語の別について、はじめて意識しました。音声クリニックの高低も意識していませんでした。が、むずかしいものだと思いました。いろいろ気づかされることがあり、大変有用な講座で、出席させていただき有難うございました。
  • 日本語のあいまい性については、口頭説明でなく場面提示が有効と感じた。日本語の多様性は良い方にとらえれば"豊か"な"繊細な"言語文化であると思う。日本語の音声アクセントなど、これまで気にしたこともない。但し、方言や地方により高低差については気にしている。
  • 内容が豊富で、時間が足りないと感じました。日本語のあいまいさに関してはトピックが非常に多く、興味が尽きません。
  • 楽しく学べた。教室に帰って是非他のスタッフは勿論、学習者にも教えてあげたいと思う。楽しい講座でした。
  • 明るく楽しい講義でした。あいまいな日本語の具体例「ちょっと」を学ぶことで身近な知識として習得できた気がします。音声クリニックにも良かったです。
  • 自分の感覚や知識にばらついていた「点」と「点」が「線」になって、教える力になったように思います。和語・漢語・外来語は難しいですね。「ちょっと」の使い方も楽しかったです。副詞だけでも授業ができそうです。
  • テレビで放送されていることがわかってよかったです。日頃日常的に使っている"ちょっと"も意味が7種に分かれることが考えられてよかったと思います。
  • 明るく楽しい勉強会でした。ありがとうございました。先生のお名前で検索してみます。
  • 日本人のあいまいな表現が身にしみてわかり、面白かった。今まで何気なく使っていましたが、外国の方には意味がわかりづらかったと思うし、使い方によっては便利な言葉にもなるし、気遣いの言葉にもなると思いました。

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講演のレベルを気にしながら進めさせていただきましたが、幅広い年齢層の方々が、「考えたこともない」日本語の重要なポイントを「学びたい」という姿勢に感銘を受けました。 こうした地域のボランティアの方々に、もっと学んでいただきたいと思いを新たにしました。
 みなさん、素敵な感想をありがとう!!!
MIZUE SASAK



■2011年10月13日 拓殖大学 桂太郎塾で講演
拓殖大学桂太郎塾は、国の将来を担うリーダーやスペシャリストを養成することを目的として、学部の正規授業の他に、特別教育を行うものです。 ここでは各界を代表する知識人や有識者を招き、政治・経済をはじめ、広範な分野について実践的な教育を行っています。塾生たちは日々、自己研鑽に励み、お互いを刺激しあっています。 我こそは次代のリーダーたらんという志のある学生の応募を待っています。


■2011年3月11日 (大震災の時間)⇒2012年7月2日 大正大学で講演
「留学生に指導したい、日本語のコロケーション」  
3月11日、講演が始まる中、建物全体がグラグル揺れだし、その後帰宅難民となりました。 講演の続きは7月に開催、二度目は何事もなく無事終了しました。


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